Mobile Mammography, mobile mammogram, L=4.92m

世界初(たぶん)の

ワンマン運用・充電式・小型・マンモグラフィ検診車とは?

検診車の開発動機

 都市部での乳がん検診受診率は伸び悩んでいます。
 マンモグラフィの器機が高価で専用の機器であるため、設置されている所は病院等に限られています。受診者がわざわざ病院等へ、病院の都合の時間に出向いて検診を受けるというのでは、受診率は上がりにくいと考えます。集団検診にしても検診バスの到着する所へ出向いてその時間にあわせて受診しなければならない事は病院等への受診と同様です。都市部の住民が集団でこぞって受診するという状況は考えにくい状況です。

 そこで、かつての胸部単純X線による開業医での個別結核検診のように、近くの開業医、かかりつけ医で「いつでも、どこでも」検診が受けられれば、受診率が向上するのではないかと考えました。しかも開業医が診療の合間に撮影するのではなく、専属の放射線技師が撮影することで精度管理も行えないかと考えました。
 そこで各開業医がマンモグラフィ器機と、放射線技師を共有するシステムとして以下の往診可能な検診車を考案しました。

小型

 一般駐車場の1枠になんとか駐車できる大きさにしました。ワンボックスカー(エルグランド等)と平面上の大きさは、横幅で数センチしか差がありません。長さは15cm強長くなりました。
 従来の検診バス等と異なり、これによって開業医院の駐車場に診療時間内に駐車して撮影が可能です。

充電式

 開業医院の駐車場に駐車して撮影するため、撮影時に騒音、排ガス、振動のないよう電源を発電機ではなく充電池にしました。電池で撮影する検診車です。(移動はエンジンです)

ワンマン運用

1)小型にしたため、オートマチック車で、普通免許で運転できる
2)小型なため、撮影室と更衣室は同じであり、時間当たりの撮影人数が限られている。
3)開業医院に敷地である駐車場で撮影するため、事務は開業医院に委託できる。
 この3点から、移動、運用は放射線技師一人で行うことが可能で、経済的です。

 このような検診車により、かかりつけ医などの近所の開業医院で検診を受けることが出来ることから、「どこでも」検診に近づけることで受診率が向上するのではないかと考えました。

また、制作中の様子もお伝えしていきます。

10月10日の様子

決定デザイン

11月14日の見学(車両が完成しました。車検前)

日本乳癌検診学会での展示

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